下鴨の家


下鴨の家
House in Shimogamo

 海外で長年暮らしてきたご夫婦が終の棲家としてご要望されたの
は、ヨーロッパ滞在中に描いた絵や、時間をかけて蒐集されたお気
に入りのコレクションを身近に感じる住まいでした。八角形の外観
にはイタリア製の色ガラスを散りばめ、階段ホールに様々な光と影
が差し込むように配慮しています。室内は真っ白の塗壁と古木の床
を基調とし、深緑や青灰などの差色を効かせて繊細な調度品とのバ
ランスをはかりました。思い出が建物全体にきらきらと点在した、
宝石箱のような住まいです。

所在:京都市左京区
竣工年月:2009年9月