柔らかな光と影で彩られた癒しのあるマンション改修【松原の家】




南側の窓からは隣接する寺院の大屋根と庭の緑といった京都らしい借景が楽しめるマンション一室の改修計画です。

サッシだけを残したスケルトンリフォームを実施しました。お施主様のお仕事柄多くの来客があるため、玄関からリビングダイニングまでを、光と影をコントロールすることによっておもてなしの空間としています。
リビングダイニングは内外を緑でつなぐことによって、美しい風景を内部に取り込み、無垢フローリングや月桃紙、竹格子、網代などの自然素材によって、和の要素のやわらかさを堪能できる空間としています。小規模ながらも、手彫りのレリーフや欄間などの細部や素材と色使いのコントラスト等によって癒しのあふれる住まいとなりました。







玄関

<設計のポイント>

和室/リビングダイニング:
境には竹格子の建具となぐり柱を使い、柔らかに仕切りに。また、床の高さを上げ、畳下収納を設けています。
壁紙:
間接照明に照らされた鈍金の唐紙が空間に華やかさを演出します。 
和室壁:
柿渋を混入した和紙を張り分けることで、茶室の趣をそえています。 
建具:
廊下とリビングダイニングをつなぐ建具には、スリランカ産のレリーフを埋め込みました。 
リビングダイニング:
落ち着きのある色彩と自然素材でまとめたリビングダイニング。 
その他:
高さを抑えた網代天井と和室前の式台によって視線を窓の外に広がる風景へと誘導し、
広がりのある空間としています。





和室よりリビング
リビングと和室
リビングより和室









手彫りのレリーフ
トイレ
ベランダガーデン
壁面飾り棚














<PLANE>



<DATE>
イプ/マンション  
床面積/75.7㎡
家族構成/大人1人
3LDK→3LDK