印象的な色と素材で楽しさあふれるマンション改修【吉田の家】



東側には五山の送り火として知られる大文字山、西側には緑豊かな鴨川の河川敷が広がるマンション一室の改修計画です。


既存の床や天井を再利用することによって、総工事費を抑える計画としています。平面的には東西に細長く2分割し、公と私の空間を分けるという単純な構成ですが、色や素材のパターンで印象づけた意匠としています。細長いリビング・ダイニング・キッチンは、京都の町家の構成に倣ったもので、風の通りや風景への切り開きに効果的です。

将来的なライフスタイルの変化にも対応できるよう、部屋の分割を考慮した建具や照明配置としています。結果として回遊性を得たこの計画によって、快適で楽しさのあふれる住まいとなりました。






玄関

<設計のポイント>

玄関:格子戸が奏でるやわらかな光と影を演出。

リビング:リビングからは鴨川の河川敷が一望できます。東側と南側の窓から光と風を取り込みます。

リビングダイニング:光の通り抜ける間接照明を採用。フローリングにはパターンをつけることで空間に流れが生まれます。

キッチン:リビング、ダイニング、キッチンは家事動線がシンプルなひと続きの構成。また常に家族を身近に感じることができる空間です。

寝室:鴨川の風景を望む位置に計画し、季節の移り変わりが楽しめるゆとりのスペースを設けました。 

収納:子供の絵本やおもちゃの収納場所としてベンチの下に引き出しを造り付けました。  

ディティール:爽やかなブルー色の紙クロスは凹凸表情があり、何度も塗替え可能な自然素材です。 



リビング
リビングにて
リビングの時計

キッチンまわり
キッチンから

ダイニングにて


















寝室
壁面ディティール
壁面飾り棚
リビングにて





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タイプ/マンション
床面積/82.2㎡
家族構成/夫婦+子供1人
3LDK→1LDK